この企画について

1953年にテレビ放送が開始されてから現在までに数多くの作品(番組)がテレビという媒体を通してつくられてきました。その中でも第二期創成期といえる1960年代~70年代の作品では、テレビ表現における創造や特性の原点を発見することができます。「狸小路TV」と題したこの企画は、上映・トークイベント・展示・番組スタジオを大通公園の南側に位置する狸小路商店街に展開し、この時代のテレビ表現と初期テレビの特性であった生中継を通じて、現存する多様な表現に対して新しい視点を発見・共有しようとするものです。

本展では日本初の独立系テレビ番組制作プロダクションであるテレビマンユニオン創始者の一人、今野勉作品を中心とした上映や、札幌の地方テレビ局制作の優れた作品の数々を上映するイベントを開催します。

また、狸小路商店街では複数の店舗にテレビを設置し、SAIF2017の各会場からの生中継も放映します。インフォメーションセンターを兼ねる狸小路スタジオ(大通すわろうテラス)では、札幌の多彩なジャンルのクリエイター達が番組ディレクターとなり、参加者とともに番組を企画し、会期全体を通してさまざまな番組を制作・発信します。

中島洋